初心者のための同人誌作り方講座「同人師。」

3年間同人活動を行った元同人作家が伝えるコピー本、オフ本、ペーパー等の、同人誌の作り方サイトです。

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カテゴリー:コピー本を作ろう「アナログ」

同人誌における奥付について

同人誌を作ってイベントなどで販売する場合奥付の記載が必須です。

個人的に楽しむ以外は、どこの誰が発行したかを明記するのは、ルールのひとつになっています。

本の発行に責任を持つ。

ということですね。

奥付に表記するのは、発行日、名前、連絡先、印刷所です。
(コピー本の場合印刷所を明記しないこともありますが、オフ本は印刷所の明記も必要です)

名前の表記は本名でなくても構いません。(ペンネームでオッケーです)

連絡先もメールアドレスでオッケーですが、必ず連絡がつくことが必要です。

コンビニで出力する場合のコピー本面付組み合わせ一覧

コンビニで出力する場合のコピー本の面付組み合わせ一覧です。

アナログ、デジタル両方の組み合わせで使えます。 コピー本の上限は大体40ページまでなので、40ページまでの組み合わせを掲載しています。

4ページは用紙1枚で済んでしまうので、ここではコピー本として扱いません。

コピー本の面付組み合わせ一覧

コピー本面付組み合わせ一覧「8ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「12ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「16ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「20ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「24ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「28ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「32ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「36ページの場合」

コピー本面付組み合わせ一覧「40ページの場合」

コピーしやすいように原稿を貼り合わせる【コピー本の作り方7/9】

原稿ができあがり、ノンブルを入れ終わったらコピーしやすいように組み合わせていきます。

コピー機を前にして、いざコピーしようとすると、案外どのページがどこにくるのか分からないものです。

この面付けという作業をすることで、ミスコピーと時間を省くことができます。

※この貼り合わせ方法は、印刷所でも使われている方法です。

原稿が仕上がったらコピーをする前に行う必要な作業」で作業が済んだ原稿を、裏返しの状態にして並べます。

今回は通し番号を基準に並べてあります。

そして12ページの場合は下記のように配置します。(裏面の状態)

面付けは、4Pで1セットであることに注意しておいてください。

表紙と裏表紙を除いて下記のように配置します。

面付_03

面付_06

配置後、セロハンテープで貼りあわせをしていきます。

上と下の端をぴったりと合わせ、まずは上と下をテープで止めます。

あとはたわむ部分を部分部分でテープで止めていきます。

全面ビーッとテープを貼ってしまうと紙が反ってしまうので、注意が必要です。

残りのページもこの作業を繰り返していきます。

面付け作業が済んだ後、各セットの裏を合わせてチェックを行います。

面付_06

このとき、ページがバラバラになるようでしたら面付けが間違っていますので、やり直してください。

コピー本の作り方-ノンブルの打ち方ワンポイント-

ノンブルとは、同人誌はじめ、本の下部分にあるページ番号のことをさします。

このノンブルを原稿に入れて行く作業のことを、「ノンブルをうつ」といいます。

ノンブルの打ち方ワンポイント

ノンブルを入れていくときに、センター揃えだと味気ありません。

右とじ本の場合のノンブルの振り方のバリエーションをご紹介します。

外寄りにノンブルを入れたい場合

奇数ページになる原稿は左下にノンブルを、偶数ページになる原稿は右下にノンブルを入れると外寄りのノンブルになります。(右綴じの場合)

ノンブルワンポイント_03

内寄りにノンブルを入れたい場合

奇数ページになる原稿は右下にノンブルを、偶数ページになる原稿は左下にノンブルを入れると内寄りのノンブルになります。(右綴じの場合)

ノンブルワンポイント_06

ノンブルの考え方

どのページが何ページになるかは台割を元にして算出していきます。

ノンブルは表紙を1ページめとして数えていくのが基本です。

ページ ノンブル 内容
1P(表1) 表1 表紙
2P(表2) 表2 表紙の裏
3p 3p 内表紙
4p 4p 目次・まえがき
5p 5p マンガ・1P目
6p 6p マンガ・2P目
7p 7p マンガ・3P目
8p 8p マンガ・4P目
9p 9p あとがき
10p 10p 奥付
11P(表3) 表3 裏表紙の裏
12P(表4) 表4 裏表紙

原稿が仕上がったらコピーをする前に行う必要な作業について【コピー本の作り方6/9】

コピー本のアナログ漫画原稿が仕上がったら、コピーする前に必要な作業を行います。

この作業は漫画原稿用紙に漫画を書いた場合に必要なものであって、原寸で原稿を書いている場合(B5のケント紙など)は必要ありません。

コピー前の作業(アナログ漫画原稿の場合)

1)できあがった漫画原稿は、トンボの内側のラインに沿って、はさみ、もしくはカッターで余分な部分を切り落としていきます。

アナログ原稿カット&順番変更_03

 

アナログ原稿カット&順番変更_05

※切り落とすのはトンボの内側の部分です。

分からないときはB5の紙(同人誌サイズの場合)を用意して原稿にあててみると、どこを切ればいいのか分かりやすいです。

コピーをする前の作業

2)内表紙、まえがきあとがきなども全て出来上がってコピーしてもいい段階になったら、表紙から順番に並べます。

アナログ原稿カット&順番変更_09

3)表紙と裏表紙を一旦外します。

アナログ原稿カット&順番変更_15

4)本文原稿を裏返して、先頭から順番に通し番号をふっていきます。

アナログ原稿カット&順番変更_18

裏に書く際は、鉛筆などの原稿ににじまないもので書くのがおすすめです。

5)次に、本部の下側に、ノンブル(ページ数)を入れていきます。

アナログ原稿カット&順番変更_12

ノンブルは手書きや数字をプリントアウトしたもの、もしくはノンブルシートというシール状のものがあるのでそれらの数字を貼っていきましょう。

なお、ノンブルは裏に振った数字と異なっていても構いません。(台割表の数字を元にふっていきましょう)

次の記事でノンブルのふりかたワンポイントを記載しておきます。

コピー本のカラー表紙の作り方【コピー本の作り方5/9】

アナログ原稿でのカラーの場合

カラー表紙の場合、表紙と裏表紙を別々に描いてモノクロのように面付けして表紙にする方法と、一枚の紙に書いてしまう方法があります。

カラーコピーはちょっとした汚れや影を忠実に再現してしまうので、できるだけ一枚の紙に(B5の本ならB4の紙、A5の本ならA4の紙)に書くのがおすすめです。

その際、紙の端まできちんと描いておかないと、変な余白が表紙にできてしまうことがあるので注意が必要です。

なお、漫画原稿用紙の薄い水色や黄色い線もカラーコピーは再現してしまいますので、カラー原稿に漫画原稿用紙を使うのは避けましょう。

また、カラーはホワイトを使うとそのホワイトも再現してしまいますので、極力ホワイトを使わないように注意が必要です。

データ原稿でのカラーの場合

データ原稿のカラーは、原寸で作ります。

B5本ならB4サイズ、A5本ならA4サイズで作ります。

解像度は350pxでCMYKで作成します。

データ原稿はコピー機で出力をする形になりますので、データ出力に対応していないコピー機では印刷できません。(最近はコンビニコピー機のほとんどが出力に対応しています)

コピーはどうしても周囲に5mm白ふちができてしまいますので、それを見越して文字などを若干内側に配置する必要があります。

アナログ漫画モノクロ表紙の作り方【コピー本の作り方4/9】

コピー本のアナログでのモノクロ表紙は、原稿用紙の他、B5やA5原寸の厚手の上質紙、ケント紙等に書きます。

漫画原稿用紙で表紙を書いた場合は、断ち切り線のところで余分な部分を切り落としておきます。

アナログ漫画モノクロ原稿表紙の作り方

1)表紙と裏表紙を原寸サイズの原稿用紙で用意します。

同人誌コピー本アナログモノクロ原稿での表紙の作り方

表紙1枚と裏表紙1枚を別々に書きます。

B5本ならB5サイズ用紙で。A5本ならA5サイズ用紙で書きます。

ただし大きめサイズで描いておき、コピー時に縮小するのでもオッケー。

 

2)表紙と裏表紙を裏返して、下記のように配置します。

同人誌コピー本アナログモノクロ原稿での表紙の作り方

表紙と裏表紙を裏返しにした状態で右に表紙、左に裏表紙をもってきます。(右綴じ本の場合)

このとき合わせ部分(赤いライン部分)に隙間があると、隙間が印刷に出てしまうので隙間がないように合わせておきましょう。

 

3)裏面を、下記を参考にテープで貼っていきます。

アナログモノクロ表紙03

貼り合わせはセロハンテープでします。(上と下と、真ん中のたわむところ数カ所)

上から下までビーッとテープで貼ってしまうと、紙が反ってしまいます。

3カ所〜5カ所の部分止めが最適です。

上の端と下の端はピッタリを合わせるようにしましょう。

止め方は、上、下、真ん中の順です。

 

4)貼り合わせが済んだら、モノクロ表紙原稿の完成です。

アナログモノクロ表紙04

 

表紙は貼り合わせでなくても、1枚の用紙に書いてもオッケーです。

アナログモノクロ表紙05

1枚の用紙に描く場合は、

・B5本ならB4用紙
・A5本ならA4用紙

に書きます。

表紙と裏表紙にまたがる続き絵なんかは、1枚用紙の方がおすすめです。^^

コピー本の仕様を決めたら本文の原稿作成にとりかかろう【コピー本の作り方3/9】

仕様と台割を決めたら早速原稿を書いていきましょう。

本文

アナログ漫画原稿の場合

アナログ漫画原稿は、市販の漫画原稿用紙に書いていきます。

投稿サイズ、同人誌サイズどちらでも大丈夫です。

漫画原稿用紙はとても描きやすいのですが、コピー本の場合、最後に原稿の余分な枠部分を切っていく作業が発生します。

この作業に、結構時間を取られる場合があります。

これが嫌な方は、B5サイズのケント紙などに描く方法もあります。

デジコミの場合

デジコミの場合は、基本的に作る本のサイズで原稿を作っていきます。

本のサイズ=原稿の仕上がりサイズ

です。

表紙・裏表紙、別々でも、見開きでも(つながったイラストの場合は見開き)、作りやすい方で作成して大丈夫です。

B5本なら、仕上がりB5サイズでデータ原稿を作成します。

A5サイズなど、どうしても原寸で原稿を作りにくい場合は、B5サイズで原稿を作成したものを、コピー時に縮小印刷という方法もあります。

デジコミはデータ上で縮小すると、線のにじみやぼやけ、トーンのモアレの原因になりますので、制作中データの拡大、縮小は厳禁です。

まえがき(目次)、あとがき(インフォメーションページ)、奥付

本文と同時に、まえがき(目次)、あとがき(インフォメーションページ)、奥付のページも作ります。

原稿は案外直前ギリギリまでやってることが多いので、これらを先に作っておくことをおすすめします。(笑)

原稿が仕上がらないと、このうちのどれを作っていいか分からない場合は、奥付だけでも作っておきましょう。

奥付は必須です。

奥付には、

・タイトル
・発行日
・発行者+発行サークル名(発行者名はペンネームで可)
・印刷所(コピー本の場合は入れないこともあります)
・連絡先(メールアドレスで可)

を入れます。

下記にサンプルを掲載しておきますね。(相当古いですが…^^;)

コピー本奥付 その1

同人誌の奥付

 

コピー本奥付 その2

同人誌の奥付2

台割表を作って全体像と進行を把握しよう【コピー本の作り方2/9】

私は本の仕様を決めた後、ネームを書きます。(漫画の下書きの下書きです)

ネームが出来上がるとページ数が決定するので、この段階で台割(だいわり)を作ります。

※小説の人はこの段階でページ数が決まらないかもしれませんので、飛ばしてもらっても大丈夫です。

台割って何?

という方の方が多いかもしれないですね。

台割とは、何ページに何のコンテンツがくるのかを一覧にまとめた表です。

実際見た方が早いので、台割を見てみましょう。(私が実際に使っている形式です)

ページ 内容 補足
1P(表1) 表紙「きのこマンガ」 色上質 特厚 銀鼠(別刷り)
2P(表2) 内表紙(印刷なし)
3P 内表紙 上質紙70Kg
4P 目次・まえがき
5P マンガ 1ページ目
6P マンガ 2
7P マンガ 3
8P マンガ 4
9P あとがき
10P 奥付
11P(表3) 裏表紙裏(印刷なし) 色上質 特厚 銀鼠(別刷り)
12P(表4) 裏表紙

ページは必ず1から順番にふっていきます。

「内容」には、何ページに何のコンテンツが来るかを書いておきます。

「補足」はなくてもオッケーですし、これ以外のことを書いてもオッケーです。

ページ数を入れるときは表紙を1ページと数えるのが基本ですので、本文は3Pからはじまります。

詳細解説

1ページ目

必ず表紙が来ます。ここは印刷用語で表1(ひょういち)と呼びます。

2ページ目

表紙のウラが来ます。ここを印刷用語で表2(ひょうに)と呼びます。基本的にここには印刷しません。

3ページ目

ここから本文が来ます。
大抵はここに内表紙(うちびょうし)というちょっとした表紙を入れるのが一般的ですが、コピー本の場合は、いきなりここから漫画や小説をはじめてもオッケーです。

4ページ目

目次、まえがきなどを入れます。

5ページ目以降

いよいよコンテンツ開始です。この部分は4ページ単位で増減させます。

最終ページから4ページ目(この台割表では9ページ目)

あとがきやインフォメーションなどを掲載します。ページの関係でここまで漫画や小説がくることもあります。

最終ページから3ページ目(この台割表では10ページ目)

奥付を入れます。
本を発行するときは、コピー本、オフ本問わず、必ず最後に、発行者、発行サークル名、発行日、連絡先(メアドで可)、印刷所名を入れましょう。

最後から2ページ目(この台割表では11ページ目)

裏表紙のウラがきます。ここを印刷用語で表3(ひょうさん)と呼びます。基本的にここには印刷しません。

最後(この台割表では12ページ目)

裏表紙です。ここを印刷用語で表4(ひょうよん)と呼びます。

ノンブルについて

この台割表の「ページ」数を元に各原稿に貼っていくページ番号のことをノンブルといいます。

このページの数字どおりにノンブルを貼っていきます。(本文1ページ目のノンブルは「3」です)

表紙、裏表紙、表2、表3はノンブルを貼りません。

コピー本だからノンブル貼らなくてもいいじゃない?

と思われるかもしれませんが、印刷していると、自分の書いたものであっても案外分からなくなるものです。

急いでるときなどは、特に混乱しやすいですし、ノンブルがないとミスコピーが続出します。

手書きでもいいのでノンブルは必ず入れておきましょう。

ページの調整

コピー本をつくるときは、必ず4ページ単位で調整するのが基本です。

目次やまえがき、あとがきは必須ではありませんので、1ページや2ページの調整ならば、これらを削って漫画や小説のページに当てるのもアリです。
(奥付は削らないでください)

基本的に、本文(漫画や小説)+8P(表紙などの必須ページ)と考えておけば、ページ数の目安が立ちます。

台割の役割

こうしてはじめにどこに何がくるかを設定しておけば、後になってページが足りないとか書き足すとかいった作業を減らせます。

台割をつける習慣のある人はあまりいないかもしれませんが、合同誌などでは台割があると調整しやすいので、台割を作る習慣をつけておくことをオススメします。

コピー本を作ろう! 一番はじめに仕様を決める【コピー本の作り方1/9】

同人誌のコピー本の作り方をご紹介します。

このコンテンツを読む前に、「本を作るその前に」もご参照ください。

ここでのコピー本の作り方は、主にアナログ漫画原稿での作り方を中心に書いています。
※部分的にデータ原稿(デジコミ)についても書いています。

アナログ漫画原稿を中心に解説していますが、面付方法やコピー方法、製本方法などは、小説コピー本を作る方の参考にもなるかと思いますので、折々で情報を活用してくださいね。^^

コピー本の仕様を決める

それでは実際に作っていくとしましょう。

本の仕様 表1(表紙)、表2、表3、表4(裏表紙)

まず最初に本の仕様を決めます。

今回は

サイズ :A5
印刷方法 :コピー
表紙の色 :モノクロ表紙
ページ数 :12P
とじ方:中とじ
部数 :1部(見本なので)

でいくとしましょう。

ページ数については、原稿を書いてみないとページ数が決まらない場合は、ページ数を残して残りの仕様を決めます。

コピー本は40Pを超えるとホッチキスの芯が通らないので、40P未満に押さえるのがコツです。(できれば36P未満)

ページ数の数え方は、表紙も裏表紙も全て含めたページ数にするのが基本です。

私はいつもページ数を決めるときに

本文のページ数+8P

で計算します。

上記の仕様ですと、本文は4Pです。

そして追加分の8Pの中に、本を作るときにどうしても外せない

・表紙部分のページ数、「表紙、表紙ウラ、裏表紙のウラ、裏表紙」の4P
・内表紙、まえがき、あとがき(インフォメーション)、奥付などの4P

を入れて計算します。

表紙部分のページ数はどうしても削れませんが、内表紙部分の4ページは、場合によっては削除しても大丈夫です。

ただし奥付は、本を発行する上で外せない部分です。

内表紙やまえがき、あとがきは削っても大丈夫ですが、奥付だけは必ずどこかに入れるようにしましょう。