【デジタルコピー本の作り方3】表紙を作成する
表紙はコミスタで作成してもいいですし、フルカラーの場合は、フォトショップやイラストレーター、saiなどの別のソフトで作成しても大丈夫です。
モノクロの表紙の場合
モノクロの場合は、本文原稿と同じように作成します。
原稿のサイズはモノクロと同じサイズで作成します。
フルカラー表紙の場合
フルカラー表紙の場合で作成するときのポイントは、原寸で解像度350dpiで作成することです。
私は線画はコミスタ、色塗りはsai、レイアウトはフォトショップでの作成していますので、この方法をご紹介いたします。
今回はB5本用の作成しています。
1 ペン入れ
スキャンまでは本文原稿と同じ作業を行っています。
私はペン入れはアナログで行っています。
原稿用紙は本文と同じ、市販の同人誌サイズを使用しています。
2 スキャン前の下処理
主線を入れ終わったら、トンボに線を入れていきます。
1mmのミリペン、もしくは丸ペンなどで線を入れます。
3 スキャン
スキャンを行います。
私は一旦コミスタに読み込み、ゴミ取りと線を整える作業を行っています。
読み込み時の設定は、本文と同じ
・600dpi
・モノクロ2値
・jpg
です。
4 書き出し
ゴミ取りと線を整える作業が終わったら、書き出します。
1)「ファイル」→「書き出し」→「画像ファイル(寸法指定)」に進みます。
2)書き出しの設定をします。
・「出力ファイル指定」を選択し、「解像度」を350dpiに設定します。
このとき、出力サイズがB5になっていることを確認します。
・「出力範囲」は「トンボの内側まで」にします。
※上記設定は、表紙データを再度配置することを前提にしています。表紙を再度コミスタに配置せず、フォトショップで表紙&裏表紙データを作る場合は、「トンボの内側」までに設定します。
・「色深度」は「モノクロ2階調」にします。
・「仕上げ情報」の項目は、「仕上げ画像」にだけチェックを入れて、あとはチェックを外します。
・「ページ情報」のチェックを外します。
ファイルの出力の種類はお好みで出力してください。(今回はJPGで出力しています)
設定完了後、OKを押して出力します。
画像の書き出し完了。
5 色塗り
フォトショップなどで色を塗っていきます。
フォトショップでの作業
出力時の変色を防ぐため、フォトショップで色塗りをするときは、はじめにCMYKモードに変更してから色を塗ります。
(フォトショップエレメンツにはCMYKモードがありません)
CMYKモードへの変更方法
1)書き出した画像を開きます。
2)「イメージ」→「モード」→「CMYKカラー」を選択すればCMYKモードになります。
6 レイアウト
表紙、裏表紙のレイアウトはフォトショップで行っても、コミスタで行ってもどちらでもかまいません。
私は表現の豊かさからフォトショップでレイアウトを行っています。
色塗り完了後
レイアウト完了
表紙と同様に、裏表紙のデータもB5原寸、解像度350dpi、CMYKカラーで作成します。
これで表紙・裏表紙の完成です。