私は本の仕様を決めた後、ネームを書きます。(漫画の下書きの下書きです)

ネームが出来上がるとページ数が決定するので、この段階で台割(だいわり)を作ります。

※小説の人はこの段階でページ数が決まらないかもしれませんので、飛ばしてもらっても大丈夫です。

台割って何?

という方の方が多いかもしれないですね。

台割とは、何ページに何のコンテンツがくるのかを一覧にまとめた表です。

実際見た方が早いので、台割を見てみましょう。(私が実際に使っている形式です)

ページ 内容 補足
1P(表1) 表紙「きのこマンガ」 色上質 特厚 銀鼠(別刷り)
2P(表2) 内表紙(印刷なし)
3P 内表紙 上質紙70Kg
4P 目次・まえがき
5P マンガ 1ページ目
6P マンガ 2
7P マンガ 3
8P マンガ 4
9P あとがき
10P 奥付
11P(表3) 裏表紙裏(印刷なし) 色上質 特厚 銀鼠(別刷り)
12P(表4) 裏表紙

ページは必ず1から順番にふっていきます。

「内容」には、何ページに何のコンテンツが来るかを書いておきます。

「補足」はなくてもオッケーですし、これ以外のことを書いてもオッケーです。

ページ数を入れるときは表紙を1ページと数えるのが基本ですので、本文は3Pからはじまります。

詳細解説

1ページ目

必ず表紙が来ます。ここは印刷用語で表1(ひょういち)と呼びます。

2ページ目

表紙のウラが来ます。ここを印刷用語で表2(ひょうに)と呼びます。基本的にここには印刷しません。

3ページ目

ここから本文が来ます。
大抵はここに内表紙(うちびょうし)というちょっとした表紙を入れるのが一般的ですが、コピー本の場合は、いきなりここから漫画や小説をはじめてもオッケーです。

4ページ目

目次、まえがきなどを入れます。

5ページ目以降

いよいよコンテンツ開始です。この部分は4ページ単位で増減させます。

最終ページから4ページ目(この台割表では9ページ目)

あとがきやインフォメーションなどを掲載します。ページの関係でここまで漫画や小説がくることもあります。

最終ページから3ページ目(この台割表では10ページ目)

奥付を入れます。
本を発行するときは、コピー本、オフ本問わず、必ず最後に、発行者、発行サークル名、発行日、連絡先(メアドで可)、印刷所名を入れましょう。

最後から2ページ目(この台割表では11ページ目)

裏表紙のウラがきます。ここを印刷用語で表3(ひょうさん)と呼びます。基本的にここには印刷しません。

最後(この台割表では12ページ目)

裏表紙です。ここを印刷用語で表4(ひょうよん)と呼びます。

ノンブルについて

この台割表の「ページ」数を元に各原稿に貼っていくページ番号のことをノンブルといいます。

このページの数字どおりにノンブルを貼っていきます。(本文1ページ目のノンブルは「3」です)

表紙、裏表紙、表2、表3はノンブルを貼りません。

コピー本だからノンブル貼らなくてもいいじゃない?

と思われるかもしれませんが、印刷していると、自分の書いたものであっても案外分からなくなるものです。

急いでるときなどは、特に混乱しやすいですし、ノンブルがないとミスコピーが続出します。

手書きでもいいのでノンブルは必ず入れておきましょう。

ページの調整

コピー本をつくるときは、必ず4ページ単位で調整するのが基本です。

目次やまえがき、あとがきは必須ではありませんので、1ページや2ページの調整ならば、これらを削って漫画や小説のページに当てるのもアリです。
(奥付は削らないでください)

基本的に、本文(漫画や小説)+8P(表紙などの必須ページ)と考えておけば、ページ数の目安が立ちます。

台割の役割

こうしてはじめにどこに何がくるかを設定しておけば、後になってページが足りないとか書き足すとかいった作業を減らせます。

台割をつける習慣のある人はあまりいないかもしれませんが、合同誌などでは台割があると調整しやすいので、台割を作る習慣をつけておくことをオススメします。