宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

次に進む前に道具の一部を紹介しておきます。
ここに紹介する道具は個人的に使っているものの一部ですので、道具は個人の好みによって揃えてください。

【トーン】
アミや砂目、柄など、印刷効果として使用する。
最近は色々なメーカーのものが出回っているが、稀にグレーの印刷のトーンがあったり、べったりと糊がついて原稿が汚れたり仮貼りではがれなくなったり(これは古いトーンに見受けられるので、年季が入ったトーンはできるだけ避けたい)、またどんなにがんばっても定着しない糊の薄いトーンもあるので、そういうものは使わないようにしたい。
一般にはデリータ、アイシーのトーンが流通量が多く、入手しやすい。

個人的にはデリータ、アイシーの両方を使用。
価格の面から、デリータのものを多用。
アイシー
デリータ

【カッター・トーンカッター】
トーンを切る時に使うもの。
トーンカッター(デザインカッターとも呼ばれる)は慣れると細かい作業にうってつけだが、普通のカッターとまた違った使い心地があるので、慣れが必要。
刃先の角度によっても使い心地が違ってくる。
トーンカッターの刃先は30度と45度があり、30度の方がややカッターに似た使い心地があるような感想を持っている。
トーンを削った場合、
45度の方がシャープな削り味が出る。

個人的にはNTデザインカッター D-400Pを使用。



替え刃は45度のものを使用。


刃先が折れやすいので、折れたらマメに交換すること。
また、折れた刃先は細かいため(1mm程度だったりするので)、破片に注意。

【トーンヘラ】
トーンを定着させるためのこすり付ける道具。バーニシャとも。
トーンを置いたような貼り方のままで定着していないと、ちょっとしたはずみでトーンがはがれ落ち、あげく、他の原稿にべったりくっついてしまい、本になったときには何じゃこりゃ! ということもあるので、きちんと定着しておくこと。
トーンの剥がれ落ちは原稿制作者の責任にもなり、クレームはあまり受け付けてもらえない。

また、重ね貼りする時にきちんと定着させてないと、下のラインが見えないという原因にもなる。

トーンヘラは貼ったトーンの上にあて紙をしてこすりつける時に使う。
直接トーンの上でこすると、トーンの印刷がこすれてしまうことがあるので注意が必要。

個人的にはマキソンのコミックスティックを使用。



マキソンコミックスティック

かくいう私もあまり定着させない癖の持ち主。(爆)