宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

次に進む前に道具の一部を紹介しておきます。
ここに紹介する道具は個人的に使っているものの一部ですので、道具は個人の好みによって揃えてください。

【ペン・ペン先・ペン軸】
Gペン、丸ペン、かぶらぺん(さじペン)が主流。
主に主線はGペン、かぶらペンが使われ、
細い線、背景などは丸ペンでペンが使われる。
ペン先は太くなってきたら交換するが、個人の好みもあるようで、どこが交換の目安か私はあまり分かっていない。
プロの漫画家で1~3ページで交換ではないかと思っている。
私は線にこだわらないので、10Pぐらいは意地で使い続けたりします。(ちょい無謀か?)
ペンというのは慣れるまでは思ったよりも使いにくいもので、ペン慣れするまでそれなりに数をこなす必要があるのと、相性によってはいつまででも書きにくいというのが案外落とし穴。
ただし、慣れるとミリペンなどよりもかえって綺麗な線が描けるようになる。

・Gペン
強弱のある線を描くのに向いている。
主に主線(人物)に使われる。
メーカーによってペン先に個性があり、メーカーが違うと描けなくなるという人もいる。
個人的には日光のGペンを使用しており、描きごこちはやや硬めで、ゼブラの方が柔らかい描きごこちという感想を持っている。
他、タチカワなど。


日光のGペン先

・かぶらペン
均一線を描くのに向いている。
背景などを描くときに使われたりする。
人によっては主線に使うことも。
私はこのペンをめったに使わない。

・丸ペン
細い線を描くのに向いている。
主に目や髪などの細い線や、背景などを描くときに使われたりするが、
丸ペンオンリーでペン入れしてしまう人もいる。

丸ペンで主線を入れる際に注意しておきたいのは、あまり細い線が主線だと印刷に出にくく、1枚の原稿にベタを多用しているにも関わらず、細い線で描いた原稿などは印刷所が苦手がるということ。
この場合、細い線にピントをあわせるか、ベタにピントをあわせるかになってくるが、どちらに合わせるかは印刷所の好みと傾向によって変わってくる。
細い線にピントをあわせた場合、ベタがかすれてきれいに出ないことがある。
ベタにピントをあわせた場合、線が飛ぶことがある。
個人的にはゼブラの丸ペンを使用。

ゼブラの丸ペンAタイプ
ゼブラの丸ペンはAタイプとEタイプがあり、Eタイプの方が腰が柔らかい。
他タチカワ、日光など。
丸ペンはGペンのペン軸は使えず、専用のペン軸を使う。

ペン全般に言えるが、マメに掃除しないとインクが固まり、ペン先が外れなくなることがある。
(その場合はペンチなどで引っこ抜くしか…。←経験者)