宇部流ですが、アナログマンガ原稿の描き方講座です。

私は人物→背景→効果線という流れで作業をするタイプです。
私は背景が苦手なので、まず人物だけを先に描いてしまい、後から背景を入れます。

もちろんペン入れのときに人物も背景も一緒に入れる人もいます。
また背景を別の原稿用紙に描き、切り貼りで背景を描く人もいたり、背景を先に描いて、後から切り貼りで人物を入れる人もいます。
この流れは個人の好みになります。

ただ、効果線(特に集中線)だけは描く作業の後の方(ただし、トーンを貼る前)がいいように思います。
効果線は人物や背景の上にかけることが多く、一度入れてしまうと修正がききにくいからです。

さて、私は一旦人物にペンを入れた後、再度裏の下書き用紙に背景の下書きを行い、それをペン入れしていきます。
背景は写真を撮影してきてトレスする方法と、透視法を使って描き起こす方法があります。
左にある背景は一点透視法。一点を中心に遠近を表現します。
下書きにある街灯が何故か消えてるとかいうツッコミはなし。(笑)
写真をトレスして背景を描く際には背景専用写真集などの著作権フリーのもの以外は使わないようにしましょう。

集中線はある1点を決めて、そこを中心に線を引いていきます。
いくら中心を書いていてもズレることがあるので、原稿の裏から底の平らな画鋲をさして、出ている針に定規を当てて集中線を引く方もいらっしゃいます。
(引き終わったら画鋲を外し、裏から穴をテープでふさぎ、表の穴にホワイトをかけます。錆びた画鋲は汚れるので使わないようにしましょう。)
ペンは個人的な好みのよりますが、私はこれらの効果線や背景には丸ペンを使っています。
(集中線のヌキが細くてキレイなのと、背景が主張しすぎないため)