着色した原稿のこと。

フルカラー原稿。

カラー原稿には紙に描いたアナログ原稿と、データのカラー原稿がある。

 

アナログカラー原稿

アナログカラー原稿ではカラー原稿専用の用紙を使用して描く。

アナログ原稿ではモノクロでは再現されなかった水色の線でも再現されるので、アタリは裏に引いてトレスするなどの対応が求められる。

また、修正のホワイトも場合によっては再現されるので、修正のホワイトを使用しないで描き上げるのが望ましい。(慣れてないと、かなりの技術と集中力が必要)

カラーオーバーレイ(カラートーンのようなもの)も貼りすぎると影が出る場合があるので、重ね貼りなどはしない方が良い。

アナログの着色としては、コピック、カラーインク、色えんぴつ、カラーオーバーレイ、ポスターカラー、絵の具などを使用する。

蛍光ピンクや金銀などは再現されないので、蛍光色やメタル色を使用するのは控えた方が良い。

表紙のカラー原稿は製本断裁時に思わぬ事態でずらさざるを得ないことがあったりして(背幅の計算が合ってないなど)、基準枠よりもできるだけ多めに(少なくとも5mm以上。横の場合は何かのためにもう少し多めでも良いぐらい)かいておく方が無難。

 

データカラー原稿

 

データカラー原稿では、各社それぞれの基準があるので、それに沿ったデータにする必要がある。(保存形式、解像度、サイズなど)

データカラー原稿は出力見本(プリントアウトしたものでOK)をつけておくのが望ましい。

アナログに比べて各社独自の基準があることが多く、前の印刷所はコレでOKだったから、次の印刷所でもそのまま通用するのかといえば、そうでない場合があったりと、まちまち。