カラーには主に4色分解と5色分解があります。

4色分解というのは、C-シアンM-マゼンタY-イエローK-黒を使ってカラー印刷したものです。
WEB上では正確な色の違いを伝えることはできませんが、普通のカラーはこの4色分解で印刷されます。
肌色はどうしてもくすんで見えます。(アナログ原稿だと特に顕著な気がします。デジタルカラーは塗りムラがないので、さほど気にはならないように思います。)

5色分解というのはC-シアンM-マゼンタY-イエローK-黒に、KP-蛍光ピンクを加えて印刷したものをいいます。
蛍光ピンクの加えられた5色印刷は肌色が明るく見え、綺麗に見えます。茶色やピンク等も綺麗に印刷されます。
この蛍光ピンクを加えた5色印刷は色が鮮やかで、イベントや本屋で目をひきます。

4色分解でM-マゼンタのかわりに、KP-蛍光ピンクを使ったC-シアンY-イエローKP-蛍光ピンクK-黒のKP(蛍光ピンク)差し替え4色分解というフルカラー印刷方法があります。
この方法だと肌色は綺麗に再現されますが、赤色は再現されず、蛍光オレンジになります。(オレンジも蛍光がかった色になります。)

経済的で色が綺麗なのが、M-マゼンタKP-蛍光ピンクを半分ずつ混ぜたインクとC-シアンY-イエローK-黒で印刷する4色分解の方法があります。
これだと肌色もほんのり明るく、赤色もほどよく再現されます。
5色分解はかなり割高なので、お財布に余裕がない人は自分の原稿の着色状態を見て、KP差し替えの4色分解か、マゼンタとKPを混ぜたインクの4色分解のフルカラー印刷にするかを決めるといいと思います。
ただ、このマゼンタとKPを混ぜたインクで印刷する4色分解は一部の印刷所しか扱っていません。
(フルカラー専門の関西美術印刷さんなどが取り扱っています)